未届け有料老人ホームが出てきたワケ|介護ニュース|介護の資格取得ならほっと倶楽部

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2015年07月20日

未届け有料老人ホームが出てきた理由

「介護」は、ある日突然やってきます。
突然重度の介護が必要となった家族を24時間365日介護するのはとても大変なことです。仕事のこと、家族のことなどを考え、施設入所を検討される方は多いと思います。
しかし、特別養護老人ホームはどこも満床で入所まで数年待ちの状態。病院側は早期の退院を迫られますが、老人保健施設は3か月ごとに入居継続についての審議が行われ、療養型の病院もなかなかいい場所が見つからない。
一時的に有料老人ホームにお願いしたいけれど、費用が高額なためにとてもじゃないが手が届かない。そうした時。最後の頼みの綱となってしまっているのが「未届け老人ホーム」です。

2015年現在、未届け有料老人ホームは全国で900件を超えているとされており、全体の約9%となっています。
本来、有料老人ホームを運営する際には所在する市区町村へ届け出を出す必要があります。介護が適切に行われるためには、それ相当の設備や面積が必要となります。しかし、設備を整えるにはある程度まとまった資金がいります。そのため、資金を十分に用意できない団体の場合は、有料老人ホームの基準を満たす施設を作ることができないのです。
それが故、「届け出を出したいけれど、基準を満たしていないために出せない」有料老人ホームは、「未届け有料老人ホーム」として運営することとなってしまいます。

「未届け有料老人ホーム」は、一般的な有料老人ホームに比べて費用が格安となっています。施設投資などにお金をかけていない分、比較的安価なサービス料金設定となっているのです。そのため、自分の年金などでなんとか入居ができる、という方が多くいらっしゃいます。日常生活の一部において介助が必要な状態だけど、どこにも行く先がない方にとって、まさに「未届け有料老人ホーム」は救いの手といえるのです。
また、身寄りがいない方に対しても門戸を広く開けており、生活保護受給者なども受け入れている「未届け有料老人ホーム」もあります。別の言い方をすれば、「未届け有料老人ホーム」は、「生活弱者」の方々の最期の砦となってしまっている現状があるのです。
そのような生活弱者の方のために、あえて「未届け有料老人ホーム」を開設しているNPO団体も複数あるのです。

現在、国は「介護の質が低下し、重大な事故や火災などが起こりかねない」と未届け老人ホームに対し改善を求めていますが、未届け有料老人ホームをもし撤廃してしまったら、今入居されている方の引受先はどこになるのか?という事も大きな問題です。

若者の貧困がニュースとして取り上げられるようになった今、年老いた方々の貧困および生活弱者の方に対しても、十分な介護が行き届くような制度を早急につくらなければ、今後さらに未届け有料老人ホームのような「正式でない」介護サービスは増えていき、結果的に日本の介護サービスそのものの低下につながりかねないと言われています。

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