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2017年10月12日

コレクティブハウスとは?高齢者にとって新しい住居になりえるか

コレクティブハウスとは、スウェーデン、オランダ、デンマークなど北欧が発祥の住まいのあり方です。仲間同士のみならず他人同士が同じ建物内に住居をもち、お互いのプライベートスペースを確保しつつ共有スペースにおいて日常的に交流を図り、生活の一部を共にする住まいの形を指しています。

北欧でコレクティブハウスが浸透した背景には、世界の中でも先だって女性の社会進出が進んだ地域であることが挙げられます。
夫婦共働きがスタンダードであると、家庭内で大人たちにかかる家事や育児の負担は大きいものとなりました。
日々の食事1つをとっても、各世帯がそれぞれ仕事から戻って家事に追われる毎日を送ること自体が非効率であり、それならば家事や育児を世帯間で共同して取り組めば効率的に遂行できるのではないか?それはお互いの世帯にとって有益なことではないか?という考えからコレクティブハウスが広まったと言われています。
また、コレクティブハウスの住人は同時に住居の共同スペースの管理者でもあることから、各世帯に共通して必要とされている設備を備えていく主体性を持ちます。近年の北欧におけるコレクティブハウスでは、保育士を確保した保育スペース、男性たちが日曜大工に励むことができるDIYスペース、全世代を対象とした図書スペースなど住人のニーズに応じた設備が設置された住居も少なくありません。


日本におけるコレクティブハウスでの生活

日本において初めてコレクティブハウスが設立されたのは2003年東京にある“コレクティブハウスかんかん森”です。
こちらの住居の入居者数は大人から子どもまで含め約50人。単身で入居している方もいれば、家族で入居している方もおり、部屋の間取りも単身向けの1Rから家族向けの2DKまでと入居する世帯員数によって適した広さの部屋を選んでいるようです。
もちろん、1Rのようにコンパクトな部屋の賃料は2DKのように広い部屋の賃料よりも安く設定されているので、家賃の仕組みは一般の賃貸マンションと大差ありません。
お互いの家族が基本的な生活を送るプライベートスペースは、独立して確保されていることはもちろんですが、キッチン、トイレ、バスルームもプライベートスペース内に設置されていますので、室内はやはり一般の賃貸マンションと同じと理解して良いでしょう。
異なる点と言えば、住人たちが交流をもつ場である共有スペースの存在。コレクティブハウスの共用スペースは、主に大きなキッチンを備えたダイニングルームが中心の場となることが多く、ここで定期的、或いは日常的に住人たちが共同して料理し食事を共にしているようです。また、コモンミーティングを定期的に開催し、住人同士が共同スペースや共同作業において必要な話し合いがなされているようです。



コレクティブハウスの魅力とは

現代の日本社会は、“古き良き時代”と称される昭和世代から考えると、地域との関わりが希薄になり、社会から孤立している世帯も増えていると言われています。
子どもたちは家の中以外に安全に遊べる場所が少なくなり、子育て世帯は育児の悩みや苦労を自分の中に抱え込んでしまい、高齢者世帯は少しのサポートが必要な時に助けてもらえる人が近くにいない、実際にこういった問題を抱えて生活している人が増えていることも事実でしょう。
そこで、コレクティブハウスが注目されているわけです。入居者にとっては、日常的に人とのふれあいが持てる点、お互いにサポートし合える関係性が構築しやすい点が魅力と言えます。
例えば、お母さんが買い物に出かける時に、共同スペースにいる大人が子どもを見ていてくれること、高齢者は重労働のゴミ出しを若い世帯に頼めること、共働きの世帯は当番の日以外帰宅すると夕食ができていること、女子学生は親しく付き合える大人たちに囲まれて安心して学校生活を送れること、各世代にとってそれぞれにメリットがありコレクティブハウスを選んでいることがわかります。そして、各住人のニーズを互いに補い合う生活を送ることができる場所がコレクティブハウスということになりますね。



高齢者にとって魅力的な住居になり得るか

コレクティブハウスが高齢者におすすめの住居となり得るか否かについて。この答えは、個人の健康状態が良好であることを基本として、何を1番重視しているか?という点に尽きるでしょう。
やはり、日常的に要介護状態にある方にとって、共同生活を送り自身も何らかの役割を担うということは負担になる部分が多いかと思います。
しかし、身体は健康でまだまだ動けるのでセカンドライフをより充実させたい、誰かの役に立ち、誰かから必要とされ、時には自分も頼りさせてもらいながら共に、楽しく生活がしたいと希望する高齢者にとっては、それらの希望を十分に満たすことができる住まいであるかと思います。
検討するにあたり間違えてはいけない点は、コレクティブハウスは住居であり、生活の場であること。介護の場ではないのです。日常的に他者からのサポートを受けることができるとマンションと捉えることがないようにしましょう。あくまでも主体的に動くのは住人自身であることをお忘れなく。





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